裸のラリーズ「OZ Days Live」に未発表音源を加えた世界初となるオフィシャル・アナログLPを遂にリリース。
LES RALLIZES DENUDES (裸のラリーズ) の『The OZ Tapes』。1973年東京・吉祥寺のライブハウス「OZ」で録音されたオムニバスアルバム「OZ Days Live」に、当時収録されていなかった未発表音源を加えた2枚組ヴァイナル『The OZ Tapes』として公式リリース。ラリーズの音源に関する法的権利を有する「The Last One Musique」が正式に認めた公式、久保田麻琴によるオリジナル・アナログテープからのリマスター盤。手塚実 (OZ店長/後にラリーズのマネージャー) によるライナーノーツと当時の貴重な写真を含むブックレット (和訳付) 付属。クラフトボード・スリーヴ、帯付き。
1972年、吉祥寺駅からほど近い建物の2階にオープンしたライブハウス「OZ」は、雑然とした手作り感満載のロック喫茶で、1年3ヶ月とわずかしか存在しなかったものの、その短い存在の間に、東京で急成長するアンダーグランド、カウンターカルチャーの中枢として、ミュージシャンのみならず個性的な人々が集う特別な場所となった。そのOZの目玉グループのひとつが、京都出身のサイケデリック・ノイズバンド、裸のラリーズだった。謎に包まれたリーダー水谷孝による今や伝説と化したこのバンドは、OZがその最初期にブッキングしたバンドのひとつであり、また最終的には、その閉店を受けて企画された「OZ LAST DAYS」と銘打たれたシリーズ・ライブ、OZの短命ながらもその素晴らしい世界を称える5日間にわたる騒々しいイベントにも出演することになる。
そしてその機会にOZ店内で録音された音源が、「OZ DAYS LIVE」という自主製作の2枚組LPとして発売された。収録アーティストは、都落ち、アシッド・セブン、南正人、タージ・マハル旅行団、そして裸のラリーズによる4曲。これらはその時に録音された音源のほんの一部であったが、この4曲が、アナログ盤LPとしては現在に至るまで唯一のラリーズの公式音源であった ---
しかしこの『The OZ Tapes』によって、ついに私たちはすべてを聴くことができるようになる。Scotch のオープンリールに残されたこれらの録音はほぼ半世紀にわたり眠ったままだった。
これまで一度も聴かれることのなかった音源は、ラリーズの最も抑制不能で実験的な姿と、繊細で美しい姿を明らかにする。水谷孝の持つこの二面性こそが、バンドのレガシーを決定づけるものとなるのだ ---
『The OZ Tapes』のすべてを聴くことは、ラリーズの靄に包まれた歴史の一部を紐解く手だてとなるだろう。もちろん、この後に水谷がバンドを引きずり込んでゆく一触即発の未踏の世界をまだ暗示する段階の、活気に満ちた、一見イノセントな時代の音源だとしても。
Text by Yosuke Kitazawa
Tracklist
Side A
1. OZ Days (1:33)
2. A Shadow on Our Joy / 僕らの喜びに影がさした (7:04)
3. Wilderness of False Flowers / 造花の原野 (7:36)
4. White Awakening / 白い目覚め (3:51)
Side B
1. The Last One_1970 (24:14)
Side C
1. Memory Is Far Away / 記憶は遠い (6:40)
2. Vertigo otherwise My Conviction / 眩暈 (11:35)
Side D
1. The Last One_1970 (ver.2) (23:26)
A1 『OZ DAYS LIVE』(1973) 収録音源
A2, A3, B1 『OZ DAYS LIVE』(1973) 収録音源の未編集バージョン
A4, C1, C2, D1 完全未発表音源
GMR に加入した作曲家 JONATHAN FITOUSSI と CLEMENS HOURRIERE が、Cie XY のバレエの為に作り上げたサウンド・トラック『Möbius』。
JONATHAN FITOUSSI & CLEMENS HOURRIERE による『Möbius』。ARIEL KALMA とのスプリット・アルバムも傑作だった、GRM にも加入したパリを拠点とする作曲家で、アナログシンセ、モジュラーシンセを使用したエレクトロ・アコースティック作品を作り上げる JONATHAN FITOUSSI と CLEMENS HOURRIERE が、Cie XY の振付師 Rachid Ouramdane と共に作り上げた、空中バレエの為のサウンド・トラック。ミニマルなグルーヴと浮遊感溢れるアンビエンスが心地良い極上のコズミック・サウンド。この手のサウンドでは JONATHAN FITOUSSI に駄作なしです。
参考映像
GARETH DAVIS と写真家 KLAVDIJ SLUBAN によるクロス・メディア・コラボレーション作品『In Vivo』が IIKKI から。
GARETH DAVIS & KLAVDIJ SLUBAN による『In Vivo』。アムステルダムを拠点とするクラリネット奏者で作曲家の GARETH DAVIS と、スロベニアにルーツを持ちフランスに生まれ育った写真家 KLAVDIJ SLUBAN によるクロス・メディア・コラボレーション作品『In Vivo』が IIKKI からリリース。KLAVDIJ SLUBAN が撮影した、主に世界中の刑務所に投獄されたティーンエイジャー達の写真と、メルツバウとも共作し、ポスト・ロックやノイズ・ミュージック界隈でも知られる GARETH DAVIS によるモダン・クラシック音楽による対話。フィールド録音の上を憂いを帯びたクラリネットが大気の様に流れる、慈しみ深いモダン・クラシカル・サウンド。
KLAVDIJ SLUBAN (クラウディ・スルバン) の作品は、国立造形芸術センター[CNAP]、ニセフォール・ニエプス美術館やポンピドゥー・センターなど、フランス国内で数多くコレクションされ世界各地に紹介されています。1997年に東京都写真美術館の企画展に参加し、2016年には京都のヴィラ九条山に滞在し制作を行なっています。
手書きナンバリング入り限定盤。
- CDとヴァイナルがあります。フォーマットを選択しカートに入れてください。
- CD 200 handmade and numbered copies
- Vinyl LP 300 numbered copies, black vinyl, silkscreen artwork
Tracklist
1. In Vivo I 5:56 / 2. In Vivo II 6:20 / 3. In Vivo III 3:44 / 4. In Vivo IV 6:02 / 5. In Vivo V 8:22 / 6. In Vivo VI 5:36
人種差別に対する取り組みと連帯を表明した、フリー・ジャズの2枚組コンピレーション『Frijazz Mot Rasisme』。
コンピレーション『Frijazz Mot Rasisme』。Smalltown Supersound の「Le Jazz Non Series」の第2弾リリースは、シーンの人種差別に対する取り組みと連帯表明でもある、ノルウェーのコンテンポラリー、アウトサイダーなフリー・ミュージックを収録した2枚組コンピレーション『Frijazz Mot Rasisme』。
タイトルは「Freejazz against racism」と翻訳され、オスロにおける現在のシーンの多様性を表現し、反人種差別への取り組みと、それに対処することへの表明としたコンピレーション。 ここに収録された半分以上に及ぶ女性アーティストから発信されたトラックは、知覚の位相変化も表しており、攻撃的な音楽フォームから脱却し、異なる考えの者を落ち着かせ、啓発するかもしれない方法を提示しています。
Mastered by Lasse Marhaug, Cover by Kim Hiorthøy.
Tracklist
1. Marthe Lea Band - Asura
2. Andreas Hoem Røysum og Kalle Moberg - Live at Blowout
3. Joel and the Never-ending Sextet - Oslo
4. Veslemøy Narvesen, Anja Lauvdal og Ellie Mäkelä - Blå Nilen
5. Signe Emmeluth - Untitled
6. Sanskriti Shrestha & Andreas Wildhagen - Eight Hands
7. Deep Thoukus - ZZSC
8. Christian Winther - Bølgebryterstein
9. Propan - Up There
10. Dag Erik Knedal Andersen - Galgeberg
11. Tøyen Fil & Klafferi - Radiolaire
12. Marianna Sangita Angeletaki Røe - Maj Gol
13. Inga Aas - The Transformation of Silence into Language and Action
14. One out of town feat Brian Sandstrom - Sweet Home Christiania
15. Agnes Hvizdalek - Nå
16. Trio Generations - Unfolding
17. Henriette H Eilertsen og Hans Kjorstad - Fola, fola
18. Austgulen, Granli, Halvorsen, Lilja, Scaramuzza, Borge, Alberts - Primary Antibody